はじめに 今後の展望 社長メッセージプレスルーム
Chroma 30th Anniversary - 振り返りと今後の展望

1984年創立 "

世界中がオイルショックの影響を受けた1984年にChromaは創立しました。
当時パーソナルコンピュータがエンジニアによる研究開発、工場の生産ライン内の現場使用から一般ユーザーへと普及していく中で、コンピュータ用ディスプレイの開発二ーズが高まっていました。
このディスプレイ市場の可能性をチャンスと捉え、Chromaはディスプレイ測定用計測器の研究、生産メーカーとして営業を始めます。

試験、計測分野の最初の製品はビデオ信号発生器。

当時、ビデオ信号発生器のシェアはトップ2社の市場独占状態で、新規参入には既存製品に追いつくだけの高い技術力が必要でした。
その中で世界第三位を狙うべく、材料コストを抑えた独自の開発技術により第一世代のビデオ信号発生器を発表。 その後も研究を続け、5年後には第2世代のビデオ信号発生器を発売。アメリカや日本の製品と比べても品質に遜色がなく、市場平均に対して7割程度の価格で市場供給することに成功。
結果、台湾のディスプレイメーカーから注目を集め、Chromaのビデオ信号発生器は台湾市場シェア第一位となりました。

ビデオ信号発生器の成功から自社の研究開発能力を伸ばしたChromaは、次の戦略市場を電源装置測定から受動部品などの電気安全試験器に定めました。顧客から試験測定機器の要望が高まり、研究開発の機会を多く得ることができると見込んだのです。

Chromaの研究開発は一つの業界に注力することで起こり得るリスクを回避するため、電気分野と熱分野に分かれそこから様々な産業へ拡張をしていきました。
いまではスタンドアローンタイプの計測器から、ターンキーテスト、および自動化ソリューションシステムなど、41の製品ラインと420を超える製品を所有。開発コストは最小限にし、そこから多種多様に発展させたことが一種のビジネスモデルの成功例と言うことができます。

現在Chroma は米国、欧州、中国、日本に支店を構え、販売チャンネルは世界中に広がっています。
主力製品も多様化し、LED、太陽エネルギー、リチウムイオン二次電池、電気自動車、半導体/IC、レーザーダイオード、フラットパネルディスプレイ、ビデオ&カラー、パワーエレクトロニクス、受動部品、温度制御、自動光学検査、製造実行システムまで多岐に渡っています。

Chroma Passed - 次のステージへ

1998年に初めて半導体市場へ参入しました。半導体業界はIT業界とは異なり精度、テスト要件ともに非常に高いレベルが求められるため、10年以上の間、市場優位性をどのように高めるか模索していました。しかしユーザーへ高い付加価値を提供するため、多くの資源を研究開発に投入し続けた結果、半導体市場における信頼度を高め、内部IC品質認定検査において多くの大手メーカーと取引を拡大、「クロマで試験通過」が品質保証のひとつの代名詞になるまでに成長しました。

この30年、Chromaは高度な技術と優れた品質をもって、世界中の大手メーカーの問題解決に協力してきました。 その経験の全ては貴重な財産として今後の顧客サービスへ役立てていきます。

新たな市場の自動化へターゲットをとらえる

Chromaは計測技術に特化し、グリーンエネルギー産業や太陽エネルギー産業、LED、リチウムイオン電池、電気自動車、スマートグリッド、バイオテクノロジー、高レベルな半導体分野、初期のIT事業など様々な分野で展開しています。

近年では人件費の高騰に伴う労働コスト節約のため、自動化装置の導入ニーズが高まっています。
そこでターンキーソリューションの1つとして、自動検査システムとMESを統合、豊富な経験を持つエンジニアがあらゆる分野でお客様の課題に対してトータルに対応できる体制を整えました。

革新とサービスで世界を繋いでいく  

Chromaのビジョンは「世界レベルの企業になり、世界レベルの製品を開発すること」。

「世界レベルの製品」とは革新的な技術、ブランド名の確立、精度や信頼性の高いオリジナル製品及びテストソリューションを電子産業に提供すること。そしてそれをグローバルにアプローチしていくことで「世界レベルの企業」となっていきます。

これからも顧客のニーズに応えるために新しい技術、新しい付加価値とサービスを提供することで、世界トップレベルのユーザーパートナーを目指していきます。
製品が量産化される前の生産ラインの一部としてChromaを選んで頂けるよう、これからも市場動向のマーケティングとたゆまぬ努力により価値創造を継続していきます。

クロマジャパン株式会社