ChromaはDC電源の製品ラインを拡大し、新しい1U 3チャンネルの直流電源 62000Eシリーズをリリースしました。デジタル回路制御と高出力SiC MOSFETを採用し、高速安定、且つ高電力密度、高効率92％の特性を持ちます。本シリーズは現在28モデルをラインアップしており、シングルチャンネル出力/3チャンネル出力モデルに分けられ、各チャンネルの出力電力は1.7kW～5kW、電圧出力範囲は230V～1200V、出力電流は最大22.5Aのモデルが揃えられています。

62000Eシリーズはマルチチャンネルテストへの適用が可能であり、生産製造プロセスアプリケーション領域にて、例えば、自動車部品システムのテスト、航空宇宙衛星給電システムの信頼性テスト、アクティブ及びパッシブコンポーネントの長期耐久性テスト、工業及び医療システムの統合電源、半導体パワーコンポーネントの給電及びエージングテスト、LED及びレーザーダイオードテスト、ソーラーモジュールの製造及びエージングテスト等に対して、最適なテストソリューションとして提供することができます。

▲62000E直流電源供應器 - 1U機框下可輸出最高三通道1.7kW

62000Eシリーズは、従来の電源ソリューションに対して高効率・高密度設計を採用し、1Uの薄型軽量シャーシで最大1.7kWの3チャンネル出力を実現します。また、チャンネル間の高圧分離設計を採用しており、電圧/電流の制御・測定を独立して行うことができます。更に、省スペースで、配線を簡素化でき、エネルギー損失を減少させることができるため、価格面でも競争力があります。

▲Chroma  62000E Series – 3チャンネル出力機種配置例

62000Eシリーズは、ワイドレンジ出力（オートレンジ出力）と固定レンジ出力の2つの出力モデルを提供します。ワイドレンジモデルは、「高電圧と低電流の出力」と「低電圧と高電流の出力」の両方の特性を備えており、テスト＆測定自動テストシステム（ATE）に適しており、複数の直流電源と比較して、省スペースとコストの削減に貢献します。また、固定レンジ電源は、生産設備の給電に適し、固定仕様のDUTの製造工程においては、経済的な電源統合ソリューションになります。

▲62017E-600P-3(オートレンジ出力モデル)vs62017E-600-3(固定レンジ出力モデル)

また、62000Eシリーズはリモート制御インターフェースを備えており、ユーザーはスマートフォン、タブレット、コンピューターを介して複数の直流電源の給電状況とDUTのステータスを監視できます。DUTを長時間のburn-in、エージングする際に、エンジニアはオフィスでDUTの状態を監視することができるため、作業効率が大幅に向上し、巡回検査の頻度も減ります。

▲62000Eシリーズのリモート監視

製品関連情報はChroma Web サイトへ。