EV用大容量バッテリーシミュレーション試験器に採用

17 Dec 2019

EVとコンポーネントのテストでは、ほとんどのメーカーが実際のバッテリーの代わりにバッテリーシミュレータを使用します。EVの耐久性の向上と充電ステーションの進歩に加えて、製品開発やモータードライバー、充電ステーションなどの検証にバッテリーシミュレータがその役割を果たすためには、さらに高出力を必要とします。

市場に出回っているほとんどのDC急速充電デバイスは、最大50kW〜350kWの出力範囲を持っています。 出力電圧と電力が高いため、デバイス開発において実際のバッテリーの代わりにバッテリーシミュレータを使用するには、テストベンチに双方向DC電圧源またはバッテリーシミュレーターをセットアップする必要があります。開発に実際のバッテリーではなくバッテリーシミュレータを使用する主な利点は、第一にバッテリーの内部抵抗、エネルギー容量、出力電圧の設定値をリアルタイムで変更できることが挙げられます。第二に、リアルタイム監視や自動保護機能など、実際のバッテリーを使用するより安全な機能を提供できます。第三に、電力回生機能によってエネルギーの再利用を可能にし、廃熱の処理コストを削減します。最後にバッテリーの充電/放電テストが必要な場合、クロマ大容量バッテリー向充放電試験装置 17040では、バッテリー充電/放電とバッテリーシミュレータ機能をダイレクトかつ簡単に切り替えることができます。

17040は、将来のデバイス電力容量増に対応するできるように並列接続機能も備えているため、設備投資のコストとスペースの想定を簡単にします。例えば、バッテリーパックやモータードライバー、DC EVSE、OBC/D2Dなど、その他のEV関連コンポーネントに幅広く対応できます。下の写真は、ある顧客が高出力DC急速充電ステーションの検証テストに使用している17040 250kW/2CHのバッテリーシミュレータをどのように配置したかを示しています。

▲DC急速充電ステーション検証テスト用に実際に17040×2台と必要機材を設置したレイアウト

大容量バッテリーパック向充放電試験装置 Model 17040の特長:

  • 定格容量:60kW~600kW
  • 定格電圧/電流:1000V/最大1500A(電流/電力は>700Vで定格フル出力)
  • 電圧高速応答:最小10ms
  • 電圧スルーレート:5V/ms
  • SiC MOSFETの採用によりスイッチング周波数の増加、温度上昇の低減など機器の寿命、精度、安定性が向上。
  • 電力回生効率>90%、力率>0.95、THD<5%
  • 実運転模擬およびバッテリシミュレータモードをサポート。

17040はバッテリー特性を設定し、充電/放電シミュレーション曲線をインポートするためのソフトパネルも準備しています。ソフトウェアの詳細については、17040の製品ページをご覧ください。

Chroma ATE Inc.は、高精度試験および計測機器、自動検査システム、スマート製造システム、テストおよびターンキーソリューションの世界有数のサプライヤーです。特にここ数年において我々にとってバッテリーとEVキーコンポーネントの試験装置はR&Dの焦点でした。クロマのテストシステムは、EV充電ステーション、EVバッテリーパック、燃料電池、セル、ESS、モータドライバ、OBCなどのさまざまな分野のテストワークベンチで、世界中の主要メーカー(中国、ヨーロッパ、米国、日本、韓国、インド、東南アジアを含む)に採用されています。メーカーとサードパーティの研究所からは特に、電力回生式バッテリーシミュレータ、BMS、スーパーキャパシタおよびバッテリーのEOL検査システムについて高い評価を得ています。