多くの国の新しいエネルギー政策に支えられて、電気自動車およびエネルギー貯蔵システムの市場は急速に拡大しており、それが基盤技術であるリチウム電池用の材料開発を数十年にわたり後押ししています。アプリケーションに合わせて異なるリチウムイオンバッテリーセルが必要となりますが、精確かつ効率的なテストだけがバッテリーの実際の性能と寿命を評価でき、最終製品の信頼性を確保できます。このことが最終的にバッテリーの消費者の支持につながることは疑いようのない事実でしょう。
クロマは電子計測器開発における数十年の経験とテストアプリケーションのノウハウを集約し、17011 バッテリーセル向充放電試験システムを一新しました。出力ノイズが低く、測定精度が高いリニア式モデルと熱消費量と消費電力が少ない電力回生式モデルをラインアップしています。世界中の有名なメーカーがすでにこれらのテストシステムを採用しており、その中には世界生産量トップクラスの海外メーカー、日本国内メーカーも含まれています。
ユニット単体
ユニット単体のデスクトップモデルは治具とソフトウェアを動かす汎用PCだけでスタンドアローンに機能し、複数の電流レンジ、高速電流応答、高サンプリングレートを備えており、バッテリーセルの開発と応用研究のために特別に設計されています。
▲17011 ユニット単体のデスクトップモデル
システム製品
電流とチャンネル数などの仕様に応じて、充放電試験システムを19インチラックにフレキシブルにシステム統合して使用できます。1つのIPCで最大64チャンネルを同時に設定/コントロールできます。これらのシステムは主にバッテリーセルの大量同時品質検証と製品開発のために設計されています。
▲17011 システムインテグレーション例
低出力ノイズ&高精度測定
17011は、最小±0.015%F.S.の高精度の出力/測定機能を持ち、さらにテスト全体で適した測定確度を確保するために、電流レンジが自動的に切り替わります。また、低出力ノイズにより非常に正確な電圧曲線を保つことができるため、バッテリーセルの特性や容量の低下を正確に分析できます。
柔軟に構成可能なシステム
17011はシステム構成の追加/変更が簡単に行えるだけでなく、恒温槽やデータロガーなどサードパーティの製品のシステムインテグレーションも複雑なプロセスを経ることなく設定できます。ソフトウェア「Battery Pro」のインターフェイスを介して、充電/放電試験システムと恒温槽などの外部機器の動作を同時に制御できます。これらの機器から得られたデータを使い、テストレポートも自動的に作成することができます。
高い安全性
17011は試験にかかる金銭的、時間的コストと損失リスクを軽減するためにさまざまな安全保護機能を備えています。テストを開始する前のコンタクトチェックと極性チェックにより、接続不良状態でのテスト実行を回避し、テスト中では連続ループ抵抗テストやカットオフや過電流、過電圧保護などテストレシピによるソフトウェア保護のメカニズムに加えて、リモートアラーム、ハードウェア保護、UUT保護および環境安全のためにオプション保護を加えることができます。
▲17011 モデルラインアップ
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