電力回生式プログラマブル双方向直流電源 Model 62000D Series

  • CE Mark
  • Rohs 2 Compliant
  • Taiwan Excellence 2023
電力回生式プログラマブル双方向直流電源
電力回生式プログラマブル双方向直流電源
電力回生式プログラマブル双方向直流電源
特長
  • 定格出力:6kW/12kW/18kW
  • 電圧範囲:0V~100V/600V/1200V/1800V
  • 電流範囲:0A~540A
  • 2象限電源及び電子負荷機能を持つ2in1双方向電源
  • 高さ3U/18kW出力のコンパクトサイズ
  • 簡易にマスター/スレーブによる並列&直列運転可能。 最大標準仕様540kW定格出力*1
  • 定電圧CV, 定電流CC, 定電⼒CPモード, 定抵抗CRモード/Riモード, バッテリシミュレータモード
  • 広範囲電圧/電流出力
  • 太陽電池模擬P-V/I-Vカーブ出力モード(オプション)
  • 電圧/電流のシーケンスプログラム設定
  • 電圧/電流のスルーレート制御
  • 高速過渡応答<1.5ms
  • 低ノイズ出力
  • 使いやすいタッチパネルインターフェース
  • 標準インターフェース:USB/LAN/APG
  • オプションインターフェース:GPIBまたはCAN(工場出荷オプション/選択式)
  • 3-phase 4-wire universal AC power: 200~480 Vac
    ※200V~220V入力の場合、出力容量は定格容量の67%となります
  • ソーラーバッテリー配列シミュレーション機能(オプション)

      *1:100V/600Vモデルは直列サポート
             1200V/1800Vモデルは540kWまで並列サポート


62000Dシリーズ 電力回生式プログラマブル双方向直流電源は2象限動作によって電源と電子負荷双方の役割を担うことができます。電気自動車の双方向車載充電器(BOBC)や双方向DC-DCコンバータ、DC-ACモータードライバなどの試験に対応しており、双方向の電力変換が必要なテストに最適です。さらにバッテリーを模擬した動作が可能なため、グリーンエネルギーのESSや太陽光発電・ハイブリッドインバータ、パワーコンディショナ、バッテリーなどの充放電の状態を測定できます。

62000Dシリーズは、直流電源だけではなく電子負荷としても使用でき、モータードライバの試験に最適です。双方向電源で電力回生も可能で、-90%~+90%の過渡応答時間は最小<1.5msです。

クロマの高電力密度実装技術により業界最小クラスの高さ3U/18kWを達成しました。電圧範囲は100V/600V/1200V/1800Vをラインアップしており、高電圧需要に対応しています。さらにマスタースレーブ機能により10台並列することにより、最大180kW~540kW出力が可能です。

タッチパネルを搭載することで直感的で分かりやすい操作体系となっています。100シーケンスまで保存可能で、リストモードでは出力波形を編集できます。また、スルーレート設定によって、LV123/LV148等の自動車規格予備試験にも対応できます。

定格入力は200~480Vacであり、各国の電源事情に対応できるユニバーサルデザインとなっています。また、接続インターフェースは標準でUSB、LAN(LXI)、アナログインターフェースを持ち、オプションでCANあるいはGPIBインターフェースを追加することができます。

電気自動車と電力変換測定アプリケーション

新エネルギーのPV/EV/燃料電池/バッテリーは伝統的なエネルギー(石炭、石油など)の代替として注目を浴びています。電気自動車の増加とESS/バッテリーのニーズは、分散型エネルギー貯蔵やマイクログリッドの急速なビジネス化を促進しています。電力変換機器は双方向設計になり、高効率かつ高電圧変換、高電力密度のバッテリーアプリケーションとの組み合わせ試験や、バッテリーシミュレータ(双方向電源)の測定、評価への需要が高まっています。

62000D

電子負荷能力を持つ2 in 1の電力回生式双方向直流電源

62000Dシリーズは2象限動作の双方向電源設計で、動作範囲は正電圧/正電流と正電圧/負電流となっています。直流電源として使用できるだけではなく、直流電子負荷としても使用できます。さらに、系統に電力を回生することが可能で、変換効率は最大93%です。定電圧、定電流、定電力のモードで動作できる小型でエコな電源となっています。

2 in 1

EVの普及により、OBCはV2G(車両からグリッド)、V2L(車両から負荷)、およびV2H(車両から家庭)の充放電の双方向のニーズが生まれています。従来の方法では直流電源と直流電子負荷の2台の試験器をコントロール必要がありましたが、62000Dシリーズを直流電子負荷として定電圧(CV)、定電流(CC)、定電力(CP)モードで動作させることで、1台の62000DでOBCの評価をすることが可能です。

testing setting

▲従来の電源&電子負荷と62000Dシリーズの双方向車載充電器接続イメージ

1800V高電圧パワーコンディショナ測定

パワーコンディショナ(PCS)は、バッテリーと電力システム間の電気エネルギー双方向を変換できるデバイスです。直流電圧は450Vから1500Vのものまでが開発されており、充放電、有効電力制御、無効電力調整とオフグリッドスイッチング機能を備えているものがあります。62000Dシリーズには、高電圧の62180D-1800モデル(1800V/40A/18kW)をラインアップしており、10台並列することで 1800V/400A/180kW出力が可能となり、電源及び電力回生式電子負荷としてはバッテリーシミュレータの代わりに使用できます。

 1800v

高速過渡応答 < 1.5ms

62000Dシリーズは、2つ象限の間で電流を高速的に連続変換することができ、多様な双方向DC-DC/DC-ACバッテリー充電および放電測定に対応できます。電流応答速度は<1.5ms(-90%〜+90%)の高速過渡応答であり、安定した電源試験を可能にします。

Real road situation

▲ 実際の走行状況の模擬

モータードライバからの電力について実運転におけるアクセルとブレーキ動作では、高度なコントロールシステムによってバッテリーを高速で充放電を行い、電力変換をしています。62000Dシリーズは高速過渡応答能力によって、実運転におけるモーターの電力変換に追随することが可能なので、安定した実運転模擬(ドライブサイクルシミュレーション)試験を行うことができます。

Testing application

▲ 自動車起動システム モータードライバテストアプリケーション

バッテリーシミュレータ機能

62000Dは、バッテリーシミュレータソフトウエア (Battery Simulator SoftPanel) と組み合わせ、バッテリーシミュレータとして使用することが可能です。その際には、異なったSOC条件の設定、もしくは電池特性(V-I曲線)のダウンロードを行います。本機能により、異なった容量の電池や異なった電池特性にて、製品の評価を行うことが可能です。そのため、62000Dは車載充電器やモータ駆動装置などの製品の試験に適しています。

Battery Simulator SoftPanel

LV123/LV148規格準拠の予備試験に対応

62000Dシリーズのソフトパネルは自動車試験規格であるLV123とLV148の試験項目の一部と同等の試験を実行できるため、予備試験に活用できます。さらに、62000Dは最速180V/msの高速スルーレート設定が可能なため、多くの国際規格準拠の予備試験に応用することが可能です。また、Chroma SoftPanel(ソフトウェア)との組み合わせでユーザーはワンクリックの操作で出力試験を行うことが可能です。

LV123

ソーラーバッテリー並列シミュレーションI-V曲線ファンクション(オプション)

モデル62180D-1800はソーラーバッテリー並列シミュレーション機能のオプションがあります。装置にEN50530とSandiaのSASモデルが組み込まれ、ユーザーはフロントパネルの操作やリモートコントロール(SCPI)を介して使用できます。ソフトウエアには静的および動的な最大電力点追従(MPPT)試験、日陰のI-V曲線シミュレーション、実際の天候のIV曲線シミュレーション、自動プログラムによる静的および動的MPPT機能試験を行うことができ、また、Excel形式でレポートを自動生成します。これらは、太陽光発電インバーター機能の検証に非常に適しています。さらに、62180D-1800(1800V / 40A / 18kW)モデルは、30台のマスター/スレーブ並列接続をサポート可能で、その際の出力仕様は最大540kW / 1800V / 1200Aとなります。そのため、高電圧1500V商用(15-100kW)ストリングインバーターと分散型発電所用(150-500kW)インバーターに最適です。

系統保護機能

62000D双方向直流電源は、エネルギー回収機能を備えており、グリッドへエネルギー回生が可能です。入力電圧異常や周波数異常の検出や、電源設備が異常を検出した場合、自ら出力レベルをオフにしてグリッドとの接続の安全な使用を確保します。また、62000Dには、OVP、OCP、OPP、OTP、AC異常検出、ファン異常などを検知する保護機能を備えています。その内、交流入力異常保護として、過電圧保護(OVP)、低電圧保護(UVP)、三相不均衡(Unbalance)、グリッド周波数異常(Freq. Error)、過電流保護(OCP)などがあります。

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広範囲出力

62000D 10 units in rack

62000Dシリーズは広い動作範囲出力が可能です。62180D-600の出力定格は600V/120A/18kWであり、下図の通り電圧と電流の様々な組み合わせで出力が可能です。1台の直流電源で低電圧/高電流、高電圧/低電流の試験に対応できるため、コストとスペースを節約した試験環境を構築することができます。

compare

 

さらに62000Dシリーズは、マスタースレーブ運転でき、最大10台まで並列することで180kW大容量出力が可能です。並列接続方法も簡単なため、R&Dや品質保証、生産ラインなどでの利用を想定することができます。マスター機からスレーブ機にデータをすぐに転送しながら、高い安定性と低ノイズを誇る並列システムとなっています。

並列接続による最大180kW出力 (近日発売) ▶ 

ハイパワーシステム総合ソリューション

Chromaは、54kW〜540kW/1800V/1200Aの高出力双方向電源システム統合サービスを提供します。この電源システムには、複数の安全保護をもっており(AC Breakerには、過電流保護、漏れ電流検出保護、緊急停止ボタン、入力電圧の、過電圧、低電圧、OFP、UFP、システム過熱、ファンの故障など)、開発および生産ラインの長期テストに最適です。

 

定格入力:三相200VAC~480VAC

優れたPFCにより、省エネルギーかつ高効率に設計されており、定格入力は三相200~220Vacと380~480Vacで各国の電源規格に対応しており、グローバルな使用も可能です。(輸出入においては各国の法令を遵守した後、使用環境の確認をお願いします。)

*三相200VAC~220VACで使用する場合、定格容量が制限されます。詳しくはカタログをご確認ください。

通信インターフェースRemote Interfaces

様々な通信インターフェースに対応しており、標準でUSB、LANを搭載、オプションでCAN/GPIBインターフェースを追加することができます。自動車業界で使用するCANは2.0A&B規格、11-bit/29-bitsに対応、V/I/Pパラメータを最小10msで取得できます。

タッチパネルインターフェース

62000D user interface

■ 操作簡単なユーザーインターフェース
■ 電圧/電流の測定設定編集可能
■ プログラムシーケンスで出力波形などの閲覧/設定可能
 
 
 
 
 

ソフト画面

フロントパネル、もしくはソフトパネル(ソフトウエア)を介して62000Dを制御することが可能です。このソフトパネルは、ユーザーフレンドリーなソフトウエアであり、62000Dのすべてのシリーズの制御を簡易に行うことが可能です。また、62000Dシリーズの通信インターフェースには、GPIB、USB、Ethernet、さまざまな通信インターフェースを用意しており、ユーザーはリモートコントロールやオートメーションテストシステムに対して、これらのインターフェースを使用して制御することが可能です。


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電力回生式双方向直流電源

電力回生式双方向直流電源 100V/180A/6kW

電力回生式双方向直流電源 600V/40A/6kW

電力回生式双方向直流電源 100V/360A/12kW

電力回生式双方向直流電源 600V/80A/12kW

電力回生式双方向直流電源 1200V/40A/12kW

電力回生式双方向直流電源 100V/540A/18kW

電力回生式双方向直流電源 600V/120A/18kW

電力回生式双方向直流電源 1200V/40A/18kW

電力回生式双方向直流電源 1800V/40A/18kW

GPIBインターフェース

CANインターフェース

62000Dソフトパネル

ソーラーアレイシミュレーション機能は600V以上のモデルのオプション品となります。(出荷時にインストール)