
LVDS(Low-Voltage Differential Signaling、低電圧差動信号)は電子信号システムの一種で、現在は主に液晶パネルに使用されています。A291800は LVDS 1 / 2 / 4 リンク出力をサポートし、最大 1050 Mbps/リンクに対応します。Chroma 2918 本体と組み合わせることで、最大 4K@60Hzまでのテストが可能となり、ユーザーは多様な解像度での検査を行うことができます。


A291800は色深度として 6 / 8 / 10 ビットをサポートしており、テスト用に選択できます。例えば、色深度 10 ビットでは各原色が 1024 階調(210)に分割され、約 10.7 億色(210 R × 210 G × 210 B)を表現することができます。これにより、ユーザーは必要に応じ検査アプリケーションを柔軟にカスタマイズできます。
A291800とChroma 2918を組み合わせてFPD Masterソフトウェアを使用することで、LVDS信号の物理配線や信号配列定義(Link 割り当て及びビット配列)の問題を解決することができます。JEIDA(Japan Electronic Industry Development Association)およびNS(National Semiconductor)の2種類の標準フォーマットから選択できます。また、垂直および水平同期信号の極性テスト、左右シフト機能を提供しており、物理配線を変更することなく信号配列を標準仕様に適合させることができます。これにより、あなたの要求仕様に合ったテストを柔軟かつ迅速におこなえます。
*REF: Japan Electronic Industry Development Association & National Semiconductor

*10ビットの場合を例にすると
FPD MasterソフトウェアのLink Change機能は、ユーザーに対して物理的な接続ケーブルとLinkデータの対応を便利に切り替えることの出来るスイッチとして機能します。ソフトウェア上でLink 1~4のケーブルに対する割り付けを変更して、ハードウェア出力の切り替えを実現することで、即時に検証やデバッグを可能にし、ケーブルの抜き差しや差し替えにかかる時間を節約できます。

A291800はさまざまな表示データ構成(Data Mapping)に対応するため、複数のLVDS信号モードにおいて分割、配置、組み合わせの選択機能をサポートしています。ユーザーには1 / 2 / 4リンクマッピングが提供され、左右画面ピクセルや奇数/偶数ピクセルなど、さまざまなピクセルモードを選択することができます。


電源、信号、制御ピンをそれぞれ独立して起動することができ、タイミング編集の最小単位は1msです。ユーザーは電源、信号、制御ピンの出力におけるリード/ラグのタイミングを自由に設定でき、シャットダウン時のタイミングもユーザーの要求に応じて設定可能です。
静電気放電(ESD, Electrical Static Discharge)は電子製品にとって解決すべき重要な課題です。通常動作している電子製品でも、ESDの影響を受けると不安定な現象が発生したり、機能不良や破損につながることがあります。集積回路が製造過程でESDにより損傷するのを防ぐために、A291800はIEC/EN 61000-4-2静電気保護規格(15kV Air / 8kV Contact Discharge)に準拠しています。さらに、ESD保護回路を内蔵しており、ESD衝撃に対し内部回路を完全に保護します。


A291800は温度検知機能(Temperature Sensing)を備えており、モジュールの温度変化を監視して制御ユニットにフィードバックします。内部温度が上昇するとファンの回転速度を上げ、逆に低下すると速度を下げます。この監視方式により、ファンの風量を自動的に調節し、作業環境の騒音を低減すると同時に装置の最適な動作温度を維持し、機器の寿命を延ばすことができます。
A291800は2.54mmピッチのボックスヘッダー(Box Header)オスコネクタ設計を採用しており、汎用性と安定した接続を提供し、一般的な標準アプリケーションに幅広く適用できます。

次世代パネルの可変リフレッシュレート技術において、A291800は高速リフレッシュレート機能の利点を活かし、連続的に画像の更新が行われる状況で被試験製品の機能が正常かどうかを検証することができます。4種類の検査モード(Saw、Ramp、Square、Arbitrary)を搭載しており、標準モード(Saw / Ramp / Square Mode)では1〜50ステップと1〜600秒の時間間隔を設定し、リフレッシュレートを自由に調整できます。さらに、任意モード(Arbitrary Mode)では最大5つの周期(Period)を同時に設定・切り替え可能で、パネルリフレッシュレートのテスト機能を完全にカバーします。(オプション)

▲ SAW

▲ Ramp

▲ Square

▲ Arbitrary
日本ITE協会(The Institute of Image Information and Television Engineers)の認可を受け、多様な4K高解像度・広色域テストパターンを提供することができます。(オプション)



本機の応用範囲:パネルメーカー、ドライバIC設計、修理センター、PCB基板テスト、自動化検査装置メーカー、ICエージングテスト、デモンストレーション、製品検証など。

Panel Manufacturer

Driver IC Design

Repair Center

PCB Substrate Testing

Automatic Testing
Equipment Manufacturer

IC Reliability Testing

Demonstration

Product Verification
